2018-12-19

Education

最近レッスンをしていて、ふと「Education」の文字が心に浮かんだ。

生徒が演奏している、その作法というか、アプローチというか、たたずまいが「よくEducateされている」と、ふとそう感じた。

それで、気になったので改めてEducationとは何か、考えてみた。

Educationと聴いて皆さんが思い描くのはどんなことだろう?

ひょっとしたら多くの方が学校教育の事を思い描くのではないだろうか?

学校で才能が開花しなかったり、その他色々な理由で学校を楽しめなかった人は否定的な印象を持っているのではないだろうか?

私自身の事を言えば、小中高を通して学校というものにはほとんど愛着はなく、良い印象も思い出もそれほど持っていない。はっきり言って黒歴史と言って良いくらいで、高校で唯一楽しかった思い出は夏休みに出された数学の問題集くらい。あまりに楽しいので、60問くらいの問題集だったように記憶しているが、出された瞬間解き始め、夏休みが始まる前に先生に持っていったりしていた。私が一番早い事もあったが、たしか東大に現役合格した当時学年No.1の女子に先を越されて「さすが・・・!」と思ったこともあったような。。。

話が逸れたが、Educationには学校教育の他に

・育てる ・(能力などを)養う ・訓練する ・(動物を)仕込む ・慣らす

などの意味があるらしい。

ちなみに Educate the ear to music. →耳を音楽に慣らす。となる。(研究社 新英和中辞典より引用)

うん、確かに私が感じたEducationは、育った、とか養われた、とか慣れた、と言った方が近いような気がする。そこにはネガティブな要素、がんじがらめの縛りの要素などは感じられない。

ちなみに、まぁなんか音楽の世界(特にギターの世界)には良くある話で「音楽に教育は必要ない」とか「音楽は感じるものだから教えられない」とか「教育=没個性」みたいな、教育アレルギーというか教育にネガティブなことを言う人はこの業界にはわりと大勢いらっしゃるのだけれど、広い意味で考えると、そういう人たちも誰かから育てられ(本人は盗んだ、とかコピったとか表現するかもしれない)、やっているうちに何らかの能力を養い、楽器や世界に慣れた、という点では立派にEducationを受けてきた、あるいはEducationに「まみれて」きたわけであって、彼らの言う所の教育とはきっと学校教育などのような狭い意味でのそれを指すのだろう、と思う。

だから、やはりすべての人にとってEducationは大事な事だと思うし、狭義の意味での教育を否定的にとらえたとしても、それは広い意味でのEducation、つまり教育の本質とは関係がないのではないか。

何が言いたいか、というと

やっぱりEducationは大事だし、
それは一般的に誤解されているような(?)狭い意味に閉じ込められるようなものではないし、受け取る側は誤解をしてはいけない、ということ。

「教育なんてくそくらえ」と言っている人たちを見て、「あ~、教わる必要ないんだな。」とか「やっぱり才能だね。」みたいに誤解をしてはいけないという事。そういう人たちも例外なくEducationにまみれているし、学校ではないにしても他人から色々な事を教わってきたはずだし、才能を伸ばすよう努力し続けているはず。

ところで、各地で色々な方の演奏に接すると、逆に誰かに教わっているはずなのに、広い意味のEducationすら全く感じない演奏に接することもある。ただガチャガチャと指を動かしているだけのような。

ただ教えているだけではEducationは身につかない、ということかもしれない。

だから、生徒にEducationを感じる、というのはとても幸せな事かもしれないし、

これからも頑張ろうと思った次第であります。

2018-12-01

クリスマスコンサート2018開催!!


久々の更新になってしまいましたが(^_^;)
コンサートのご案内です。

クリスマスコンサート

【日 時】2018年12月21日(金)19時開演(18時30分開場)
【場 所】なみきスクエア 大練習室(JR「千早」駅、西鉄「千早」駅そば)
【出 演】林麻耶(ソプラノ)、近藤史明(ギター)
【料 金】全席自由 一般3,000円(前売、当日共通)
          小学生~大学生1,000円(前売、当日共通)
          未就学児 無料
【曲 目】アヴェ・マリア、聖母の御子、クリスマス・メドレー、サウンドオブミュージック・メドレーなど

【主 催】香住ヶ丘ミュージック・スクール
【ご予約、お問合せ】070-5498-1980 info@kms-fukuoka.com

2018-05-10

リサイタル2018終了しました!


4月20日(金)ルーテル博多教会でのリサイタル無事に終了しました。
お越し下さった方々、主催者および関係者の皆々様、
ありがとうございました!!

終演後、主催者、会場スタッフ及び関係者の皆様と記念撮影(撮影者:中野義久先生)
(チラシをお持ちになった橋口先生も最後までお付き合いくださいました)
右から二番目が教会の池谷牧師

 完全ソロのリサイタルは数年ぶりでした。
 その間に、今だから言えることですが、子供のお世話で腱鞘炎になりかけてリハビリしていたりしたので、それなりに気負うところもあり、開演前は妙に緊張しておりました。
 もちろん、始まってみれば、あたたかいお客様の拍手と反応に元気付けられ、不安は吹き飛びましたけどね。
 毎度の事ながら反省は多々ありますが、個人的な試みについては成功した部分もあり、まずまずの成果はあったのかなぁ、とそのように感じています。

 なにより、今回は純粋に「近藤の演奏が聴きたい!」という有志のボランティアスタッフに企画運営して頂いた会でしたので、裏方には自分も含め純度120%くらいの溢れんばかりの熱量があって、このような中で自分のやりたい事ができる、というのは本当に幸せなことだと改めて感じています。

 お客様にも、この静かな熱量が伝わったなら嬉しいです。

 これからも、楽しみにしてくださっている方々のために企画を考えるのが楽しみです♪

 ・・・と思っていたら!!

 早速ですが、

 突然のご縁により!

 急遽7月29日に早速イベントを企画する事となりました!!


 フランスから帰国したてホヤホヤのギタリスト徳永真一郎さんをお招きします。

 なんと、彼は最近日本人ギタリストとして初めてパリ国立高等音楽院修士課程首席で卒業したのです!!

 そんな徳永さんと私の初対面は15年ほど前、北九州で行われたJGAフェスティバル。
当時僕は大学を卒業したばかりのフリーター。彼は中学生だったかなー。
 その後、ご縁があって同じ音楽院に在籍し、室内楽の試験で協力してもらったり、音楽院の依頼で一緒に演奏に出かけたこともあったなぁ。

 この度、本当に偶然が重なり(いつも狙ってとれなかった会場が奇跡的にとれた!)また彼のCD発売のタイミングもあり、リサイタルを開催させて頂く運びとなりました。

 徳永さんは本当に心に迫る素晴らしい演奏をします!
 プログラムも面白いですよ~!!
 パリの香りもするかも!?

 (私もなんだかでしゃばってチラシに自分自身をのっけたりしてますが、これはあくまで紹介者としての責任を果たすための私なりの誠意の表れでございまして、いえいえ、決して厚かましく共演、二重奏などと・・・いえ、少しばかりはしちゃったりするかもしれませんが・・・ひょっとするとそんなこともあるかもしれないので・・・
アンコールもどうぞお楽しみに!)

 是非多くの方に聴いて頂きたいと思います。
 皆様のご来場心よりお待ちしております。

お問い合わせはお気軽に。
070-5498-1980
info@kms-fukuoka.com
宜しくお願い致します。